2018年03月08日

「サーミの血」を観ました

京都シネマで上映中の「サーミの血」を観に行きました。


本当に、観に行ってよかったです。

マイノリティとして生きている人、
生まれ育ったコミュニティと異なる文化で生きることになった人、
自分らしく生きていきたいと思っている人・・・
いろんな人に響く映画だと思いました。



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(映画パンフレットとサーミクラフトのイヤリング)



サーミ人とは、北欧に住む少数民族。
日本でいうとアイヌ人のようなイメージでしょうか。


私はサーミ人にはさほど詳しくはないのですが、
興味があってなんとなくステキだな、と思っておりましたので、
この映画もとても楽しみにしておりました。


北欧の自然の美しさと、差別や偏見という人間の美しくない行いの対比が実に強烈。

始めから終わりまで涙が止まりませんでした。



心に残るシーンはたくさんありますが、特に印象的でしたのが、
主人公のサーミ人の女の子、エレ・マリャが都会のサロンでヨイクを歌わされるシーン。

これとよく似た経験を私もしたことがあり、当時の感情が一気に蘇ってきて、
少しつらかったのですが・・・

京都に嫁いで間もない頃、人が集まる場で
「田舎の訛りで話してみてよ」と言われたことがありました。
私は、もともと人前で話すのが苦手ですし、目立つのもキライで、
何より自分は見世物じゃないから嫌だ、と思ったものの、
そんな気難しいことを言おうものなら座がしらけると思い、
お望み通りにしましたものの・・・

エレ・マリャと私の違いは、勇気があるかないかでした。

彼女はヨイクを歌わされた後、気分を害してサロンを飛び出します。

でも、私は・・・愛想笑いをするしかできませんでした。

私が生まれ育った土地の言葉は、都会の人達の気軽な楽しみのためにあるのではありません。
にもかかわらず、そんなこと(その場を出て行くなど)をしたら
場の空気が悪くなるからできませんでした。
自分が傷ついたことを相手に悟らせてしまうのも悔しいので嫌でしたし、
「かわいそう」などと思われるなどもってのほか。絶対に嫌です。
だから、その場にとどまって愛想笑いをし続けるしかなかったです。
激しい言い方をするならば、私は自分の心に嘘をつく卑怯者でした。


その後もずっと、似たような場面ではそうやって卑屈な愛想笑いをすることしかできないのですが、
そうすることで、どんどん心がスカスカになっていきました。


私の体験など実に些細なことですから、自分では気にしていないつもりでしたが、
実は深く傷ついていたことを、この映画を通して認識しました。
まさかそんなことを無意識に長年引きずっていたとは、自分でも驚きましたが・・・


ちなみに、私は田舎育ちであることや、言葉に訛りがあることを
恥ずかしいとは思っておりません。

ふだんからできるだけ公用語で話すようにしてますのは、
意味が伝わらないと都合が悪いからです。
「もつけねぇ」「けなるい」「だんねんにゃあ」
なんて言ったところで、絶対通じないですものね。

京都では、自分は「田舎者」「マイノリティ」であることは理解してますし、
ご年配の京都の方は、それらに「劣っている」というワードがプラスされるようで、
無意識に悪気なくそういう言動をされる場合も多々あります。

「田舎者」「マイノリティ」であること自体は、悪いことでも恥ずかしいことでもないと思います。
それらに「劣っている」という二級市民的なニュアンスがそこはかとなく感じられますと、
不愉快な気持ちにはなります。

そういう気持ちをずっと隠しつつ、「都会人」「マジョリティ」と調子を合わせて卑屈な愛想笑いをする自分は、
本来の自分じゃないですので、とても苦しい状態だったのだな、と改めて気づきました。

じゃあ、今後同じような場面に遭遇した時、どう対処するのかはまだわからないですが・・・




このように、一つのシーンだけを取り出して個人的な経験を長々と語ってしまいましたが、
他にももっと印象的なシーンや美しいシーン、とてもたくさんありました。
心の宝物にしたいシーンをたくさん観れましたので、
良い映画体験をさせていただけました。

上映期間中、あともう一回行けたらいいな・・・と思います。







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posted by 春雪 at 13:05| Comment(0) | 北欧が好き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月01日

サーミクラフトのイヤリング

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 サーミ(北極圏に住む少数民族)クラフトのイヤリングでございます。
 お盆前、実家に帰省する直前にネットで注文し、お盆明けに京都に戻ってきましたら、ちゃんと届いていて、お部屋でわたくしを待っていてくれていました。


 トナカイの角でできており、アウリンコ(太陽)の中にいるポロ(トナカイ)を表しているのだそうです。
 もともとはピアスだったのですが、イヤリングの金具に付け替えました。
 たまたまネットで見つけて購入したのですが、このようなリアルサーミ人アーティストによるハンドクラフトアイテムが日本で入手できること自体が珍しいことらしく、よくわたくしのところに来てくれたなあと存じます。


 素朴であたたかみのある雰囲気がとても気に入っております。

 写真左上の石は水晶だそうで、お店の方がオマケでつけてくださいました。
 トナカイの角にはお守りとしての役割もあるそうで、着用後は水晶の上に置いて休ませてあげてください、とのことでした。
 なんだか不思議ですが、まるで生き物のような気がして愛着が湧きますし、大切にしたいと存じます。

posted by 春雪 at 21:52| Comment(0) | 北欧が好き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月10日

サーミのブローチとブレスレット

 9月は、わたくしの高校時代からの大切なお友達のお誕生日があります。
 彼女のお誕生日には少し早いのですが、ささやかなプレゼントをさせていただきました。


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 トナカイの角のブローチ。
 本当は2つ買っておそろいにしたかったのですが、あいにく在庫が一つしかなかったですので、
自分用にはブレスレットを買いました。
 ブローチに刻まれた不思議なシンボルの意味を時計回りにご説明しますと…


 左上…植物の神様
 右上…太鼓を持つ女性のシャーマン
 右下…風の神様
 左下…月


 素朴で神秘的で、そして本物の天然素材でできていますので、きっと彼女によく似合うと思います。
 フィンランド北部の北極圏に住むサーミの人たちの間では、トナカイの角でできたものを人からもらうと、幸運が訪れるそうです。
 そうなることを願いつつ、贈らせていただきました。






 ちなみに一緒に購入した自分用はこちら。


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 風の神様。
 さし上げたブローチにも刻まれていたシンボルですので、それでおそろいということにしました。






 2つ並べてみるとこんな感じでございます。


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posted by 春雪 at 12:49| Comment(0) | 北欧が好き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月06日

サーミのおまもり

 ひと目で好きになり、購入いたしました。
 フィンランド北部に住む、サーミ人のおまもりです。

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 サーミ人とは、北極圏に住む少数民族です。
 「ノアイデ」と呼ばれるサーミのシャーマンが使う太鼓には、さまざまなシンボルが描かれており、
こちらのおまもりもそのシンボルの一つを彫ったものです。



 着用するとこんな感じでございます。

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 トナカイの角で作られたものですが、角は毎年生え変わりますので、生きてるトナカイをわざわざ殺して作ったものではないはずです。



 森羅万象に精霊が宿っていて、その精霊の声を聞くのがノアイデの仕事だそうです。
 わたくしは、そういった考え方がとても好きです。



 
posted by 春雪 at 13:12| Comment(2) | 北欧が好き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月20日

フィンランドのくらしとデザインに行ってまいりました

 「フィンランドのくらしとデザイン」は、自称フィンランド好きとしては、行っておきたかった展覧会でございます。
 フィンランドの素晴らしい文化が紹介されており、大変見応えのある内容でございました。

 フィンランドはヨーロッパの国の一つなのですが、自然を破壊し支配するのではなく、
自然とともに生きる、というスタンスが、日本と通じるものがあるような気がいたします。

 フィンランドらしいデザインといえば、すぐに思い浮かぶのはマリメッコでしょうか。
単純で力強く、あたたかみのあるデザインは、どことなく和柄にも似ているような気がいたします。



 こちらは、特設ショップでもとめました、風呂敷とお盆。

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 風呂敷は青い「ヌップ」柄。ヌップとは、「つぼみ」という意味だそうです。
赤いお盆は、北欧家具ブランドの一つであります、アルテック社製。

 デザインには、必ず意味があります。
 「このデザインが好きだ」と思うものは大抵、
デザインに込められた意味や思いに共感できることが多い気がいたします。
posted by 春雪 at 15:23| Comment(0) | 北欧が好き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする